南アルプスを開拓した竹沢長衛(ちょうえい)(1889〜1958年、伊那市長谷出身)をしのぶ「長衛祭」が6月25、26日、伊那市と山梨県南アルプス市境の北沢峠(2032メートル)を中心に開かれる。26日の記念登山は、南アの「女王」と呼ばれる仙丈ケ岳(3033メートル)を予定。実行委員会は「初めて国民の祝日『山の日』を迎える年に、ぜひ山に親しんでほしい」と参加者を募っている。
長衛祭は58回目。25日は午後0時半から、北沢峠近くにある長衛の石碑に献花する。会場ではイノシシや鹿の肉の汁物などが振る舞われ、伊那市長谷小学校、南アルプス市芦安小の児童による合唱などもある。26日の記念登山は、午前5時に北沢峠こもれび山荘前に集合、出発する。25日のみの参加もできる。
申し込みは6月10日まで。参加費は2千円(小学生以下千円)。記念登山の定員は100人。宿泊費や食費は別で、宿泊希望者は長衛小屋か北沢峠こもれび山荘に予約する。問い合わせは伊那市高遠長谷商工観光課(電話0265・98・3130)へ。