オープンを控え「ようやく形になってきた」と話す佐々木恵里紗さん=佐渡市貝塚

オープンを控え「ようやく形になってきた」と話す佐々木恵里紗さん=佐渡市貝塚

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味も器も島づくし 椿屋陶芸館26日茶屋オープン 窯元作品でそばや飲み物

新潟日報(2016年5月26日)

 島内の窯元が作った陶芸作品を展示している佐渡市貝塚の椿屋陶芸館に26日、喫茶「椿茶屋」がオープンする。佐渡産の食材を使ったかけそばなどを提供する予定で、コンセプトは「島の食器で島の食を味わう」。陶芸と食を組み合わせ、新たな憩いの場を目指している。

 椿屋陶芸館のスタッフ、佐々木恵里紗さん(37)を中心に6人で営業する。以前は全て展示室だった場所を改装し、キッチンやテーブルを取り付けた。旧相川町出身の人間国宝、故三浦小平二氏の作品などが展示されていて、広さは約150平方メートルで、40席ほどある。椿屋陶芸館で取り扱う食器で一部料理を提供し、気に入れば購入することもできる。

 佐々木さんは東京や新潟市でアパレル関連の仕事をしていたが、23歳のときにUターン。両親が営む佐渡市宿根木の旅館「花の木」で調理などを手伝ってきた。

 2012年に椿屋陶芸館がオープンしてからは「陶器に囲まれて食事ができる場所を作りたい」と計画を練ってきた。

 一番のお勧めは相川地区で育てられたソバを使ったかけそば(500円)。ソバの実のまま取り寄せ、店でひき、打ち立ての十割そばを提供する。しょう油やだしのトビウオにも佐渡産を使用し、島の食材にとことんこだわった。また、コーヒーなどドリンク類も用意している。

 佐々木さんは「陶芸館は敷居が高いという人にも、入りやすい空間にしたい」と意気込み、「美しい陶器を見ながら、ゆったりとした時間を過ごしてもらいたい」と来店を心待ちにしている。午前11時~午後3時。26日正午から篠笛奏者の狩野泰一さんが演奏し、オープンを祝う。問い合わせは、椿屋陶芸館、0259(63)5555。

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