2014年9月の噴火災害から2回目の夏を前に31日、御嶽山の木曽郡木曽町にある黒沢口登山道の山小屋や、御嶽神社(木曽町)の「中社」へのヘリコプターによる今季の荷揚げが始まった。好天に恵まれ、作業は順調に進んだ。
午前6時前から、御岳ロープウェイの麓側の駐車場に用意された食料品や燃料などをヘリが次々とつり上げた。同登山道7、8、9合目で今季営業を予定している行場山荘、女人堂、石室山荘の3カ所の山小屋や、入山規制が続く剣ケ峰にある「奥社」の代わりに昨年建てられた中社などへ、2時間半ほどで運んだ。
各山小屋では、あらかじめ登っていた従業員らが、小屋に荷物を運び入れた。黒沢口登山道は昨季から防災スピーカーなどを整備。7月中旬の小屋開きを目指すという行場山荘の田ノ上徳延さん(69)は「以前より安全な山になったことが知られるようになり、少しでも山に人が戻ってきてほしい」と期待していた。