格付け本「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」の掲載店発表から一夜明けた1日、唯一の三つ星となった日本料理の「山崎」(富山市布瀬町南)には予約が殺到した。この日はメニュー変更のための休業だったが、反響の大きさを受けて店を開けて対応。常連客からはコチョウランが続々と届き、祝福の電話も相次いだ。
ミシュランの知名度の高さを物語るように、店に2台ある電話は午前8時すぎから鳴りっぱなし。最高峰の料理を味わってみたいと、夕方には10分間に10件ほどのペースで問い合わせが入り、従業員が対応に追われた。
常連客や同業者からも次々に祝福の電話が寄せられた。玄関はコチョウランなどで埋まり、祝電も50通以上届いた。店主の山崎浩治さん(49)は「重いものを背負ったが、プレッシャーに負けずに思い切ってやりたい」とあらためて気を引き締めていた。
今回、唯一の三つ星店になったことには「北陸新幹線が開業し、金沢の独り勝ちと言われる中、少しは富山県の盛り上げの足しになればうれしい」と語った。
6月の予約は埋まりつつあるが、日を選ばなければまだ空きはあるという。