パノラマ展望台からの風景を楽しむツアーの参加者

パノラマ展望台からの風景を楽しむツアーの参加者

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黒部峡谷パノラマ展望ツアー始まる

北日本新聞(2016年6月4日)

 黒部川の電源開発の歴史に触れ、豊かな自然を体感できる「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」が3日、スタートした。県内外から訪れた103人は、竪坑(たてこう)エレベーターをはじめとした関西電力の施設見学や北アルプスの山々の眺望を満喫した。

 県や黒部市、関電などでつくる「欅平(けやきだいら)パノラマ新周遊ルート運営協議会」(会長・能澤雄二黒部市副市長)が、北陸新幹線開業に合わせて昨年から始めた。参加者は黒部峡谷鉄道のトロッコ電車で欅平駅に到着後、約80年前から使われている関電の専用列車に乗り込んだ。続いて竪坑エレベーターに乗って高低差約200メートルを上昇。資材運搬車両用に使用されていたトンネルと登山道を進み、標高約860メートルのパノラマ展望台に到着すると、青空をバックに広がる山並みに見入った。

 滋賀県から妻と訪れた川端晃一さん(55)は「普段見ることができない場所に行けると知って申し込んだ。今ほど技術が発達していない時代に、電源開発に挑んだ人たちの大変さを実感した」と話した。

 宇奈月駅でオープニングセレモニーがあり、能澤副市長や亀井明紀県観光・地域振興局長、大久保昌利関電北陸支社長、小橋一志黒部峡谷鉄道社長らがくす玉を割った。

 ツアーは11月14日までの金曜から月曜に、1日4便で実施する。料金は大人(中学生以上)5千円、子ども3200円(小学5、6年)。小学4年生以下は参加できない。今シーズンは、昨年の1万2383人を上回る1万3千人の利用を見込んでいる。問い合わせは黒部・宇奈月温泉観光局、電話0765(57)2850(月~金曜の午前9~午後5時)。

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