墓前で六兵衛に思いをはせる山沼会長(左から2人目)ら

墓前で六兵衛に思いをはせる山沼会長(左から2人目)ら

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孝子六兵衛の墓を修繕 高岡・川原本町周辺街づくり協

北日本新聞(2016年6月6日)

 高岡市の川原本町周辺街づくり協議会(会長・山沼茂敏市議)は、観光客が町歩きを楽しめるようにと、江戸時代の町人「孝子六兵衛(こうしろくべえ)」の墓を修繕し、川の灯台の役割を果たしていた「恵比寿(えびす)塔」に常夜灯を取り付けた。協議会メンバーが5日、六兵衛の墓がある町内の専称寺境内で法要を営み、地域の魅力発信へ気持ちを新たにした。

 同協議会は2014年に発足。重要伝統的建造物群保存地区の山町筋と金屋町の間にある川原本町の通りを、歴史観光地巡りの「目抜き通り」にすることを目指している。

 今回行った修繕などは発足後初めての事業で、市の協力を得た。よく働く親孝行者で、加賀藩主から人々の模範として称賛された六兵衛の墓は、1789(寛政元)年に建てられて以降、老朽化が進んでいた。ひび割れを接着剤などで補修し、墓石の汚れを落とした。

 千保川沿いにある恵比寿塔(高さ10メートル)は1922(大正11)年、海産物を荷揚げする船着き場の街灯として整備された。同町が物流拠点だったことをしのばせる歴史資産で、往時を再現しようと常夜灯を塔の最上部に設置。恵比寿塔を囲んで標柱4本も設けた。

 法要には同協議会メンバーの一番新町と二番新町の住民10人が出席。釜谷慶丈住職の読経に続き、静かに手を合わせた。山沼会長は「先人に光を当て、歴史遺産も整備することで町歩きを楽しむ人が増えればうれしい」と話した。

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