金賞を受賞した塩嶺麦酒の「メルツェン」と安川さん

金賞を受賞した塩嶺麦酒の「メルツェン」と安川さん

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塩尻・チロルの森、地ビール最高賞 「アジア・ビアカップ」

信濃毎日新聞(2016年6月7日)

 塩尻市北小野の観光施設「信州塩尻農業公園チロルの森」が醸造する地ビール「塩嶺麦酒」の「メルツェン」が、アジアとオセアニアの地ビールの品評会「アジア・ビアカップ2016」で最高賞の金賞を受賞した。3回目の挑戦で初めての入賞が最高賞。関係者はビール造りへの意気込みを新たにしている。

 ビアカップは日本地ビール協会(兵庫県)などでつくる実行委員会が主催。日本や中国、オーストラリアなど七つの国と地域から24部門に計282点が出品され、4日に横浜市で開いた表彰式で、国内18点を含む21点に金賞が贈られた。県内からの金賞受賞は塩嶺麦酒だけだった。

 メルツェンの金賞はたる詰めの「ダークラガー」部門。醸造担当者の副支配人、安川正雄さん(44)は「素材のうま味が感じられ、飲みやすいビール」と話す。チロルの森にある工房で昨年11月から今年3月にかけて仕込んだ新商品で、今春から販売を始めた。

 チロルの森の運営会社は5月下旬に民事再生法の適用を申請したが、施設の運営は続けている。苦境を乗り越える上で来場者の増加は欠かせず、今回の受賞は好材料。安川さんは「たるから出したばかりのビールは泡のきめが細かく、一味違う」とアピールしている。

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