避難訓練に参加する台湾からの観光客

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夏山シーズン前にツアー客も防災訓練 千寿ケ原

北日本新聞(2016年6月9日)

 立山町千寿ケ原地域防災コミュニティ(青木長幸会長)は8日、近くの富山地方鉄道立山駅周辺で防災訓練を行った。台湾からの観光ツアー客27人をはじめ住民や周辺施設の職員ら計約100人が避難誘導を確認し、火山ガスへの対応などを学んだ。

 7月1日の立山夏山開きを前に、住民が主体となって2年前から続けている。住民は増加する台湾からの観光客を意識して語学を学んでおり、今回は台湾からのツアー客に訓練参加を呼び掛けた。

 豪雨で一帯に土砂災害警戒情報、避難準備情報が発令され、県道の土砂崩れで観光客が駅で足止めになった想定で実施。災害を知らせる日本語と中国語の放送が流れ、訓練が始まった。

 立山駅構内にいた台湾のツアー客は、立山黒部貫光社員らの誘導で避難所の国立登山研修所体育館へ向かった。家族8人で観光中の頼榮興(ライロンシン)さん(47)は「台湾では自治会が中心となった訓練はない。貴重な経験ができた」と感心した様子だった。

 環境省立山自然保護官事務所による火山ガス事故防止講習もあり、参加者はガスマスクの装着法を確認した。

 上市署、町消防本部など多くの機関が協力し、青木会長は「毎回、工夫を重ねながら訓練し、災害時の対応や連携を確認したい」と話していた。

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