福井県の嶺北地方のトップを切って11日、九頭竜川(市荒川大橋から下流)と足羽川でアユ釣りが解禁された。福井市などでは気温が30度を超え、真夏の日差しの中を大勢の太公望が川に繰り出した。
アユ釣りのメッカとして人気を集める九頭竜川には、九頭竜川中部漁協によると午前中だけで県内外から約300人が訪れた。雨が少なく川の水位が下がったため、アユの動きはやや鈍かったというが、中には20~30匹釣り上げた人もいた。
永平寺町の五松橋付近に陣取った大野市の野口正廣さん(61)はやや苦戦。「県外の釣り仲間に会える解禁日は、それだけで楽しさがある。釣れない日もあれば釣れる日があるのが釣りの醍醐味(だいごみ)だよ」と一緒に来た仲間と笑った。