7月30日に小矢部市で開かれるメルヘンおやべ源平火牛(かぎゅう)まつり(北日本新聞社後援)に向け、メーンの「火牛の計(けい)レース」で使うわら製の火牛の16年ぶりとなる作り直し作業が最終仕上げに入った。実行委員会は新しい"主役"の登場でまつりをさらに盛り上げたいと意気込む。14日夜も同市赤倉の倉庫で作業した。
レースは木曽義仲が倶利伽羅合戦で用いた奇襲戦法にちなむ。台車と一体となった鉄製の骨組みにわらの束やむしろを巻き付けた火牛をチームで走らせ、タイムを競う。
2000年から使う一般の部用の骨組みが一部破損したことから2頭とも作り直すことに決め、昨年8月に解体のうえ骨組みを修理補強した。昨年秋に軽トラック十数台分の稲わらを集め、5月から火牛(長さ4メートル、高さ2・2メートル)の骨組みに巻き付け、台車を含め重さ約700キロを目安に肉付け作業を進めてきた。
市商工会青年部と00年の実行委員長だった屋敷吉信さん(53)ら16年前に製作したスタッフが協力、祭りの成功を願い進めている。屋敷さんと現実行委員長の竹森源一さん(49)は「例年以上に迫力満点のレースになると思う」と期待している。
レースは一般の部(4人1組)のほか、子供レースとして小学生低学年部門(1~3年、4人1組)と高学年部門(4~6年、3人1組)を行う。実行委は出場チームを募っている。一般20チーム、子供50チームに達した時点で締め切る。問い合わせは市観光振興課内の事務局、電話0766(67)1760。