南佐久郡小海町の町高原美術館は18日から8月21日まで、画家安野光雅さん(90)=東京都=の作品展を開く。安曇野などを訪れて水彩で描いた風景や緻密な植物の描写作品など91点を展示する。
旧北安曇郡八坂村(大町市)の農村風景や北アルプスを描いた風景画は、淡い色使いが特徴。草花と小人の作品群は、ホタルブクロの花を入れ物として運んだり、ヒガンバナを線香花火のようにして遊んだりする姿が描かれ、ユーモラスだ。安野さんのエッセーも添えられている。
作品展は安野さんの古里、島根県津和野町にある町立安野光雅美術館の協力で実施。同館の広石修学芸専門員(61)は「何回見ても楽しめる作品。エッセーを読むと作品とはまた別の世界が見える」と話していた。
午前9時〜午後5時。火曜休館(8月2、9日は開館)。入館料は高校生以上500円、小中学生150円。初日の18日は午後2時からオープニングレセプションと、広石さんによるギャラリートークがある。申し込み不要。問い合わせは町高原美術館(電話0267・93・2133)へ。