記念撮影する(右から)中村勘九郎さん、中村扇雀さん、串田和美さん、中村獅童さん、中村七之助さん

記念撮影する(右から)中村勘九郎さん、中村扇雀さん、串田和美さん、中村獅童さん、中村七之助さん

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楽しみ まつもと大歌舞伎 串田和美さんら思い語る

信濃毎日新聞(2016年6月21日)

 松本市のまつもと市民芸術館で7月11~17日に開く「信州・まつもと大歌舞伎」(実行委員会主催)で、演出・美術を担当する同館芸術監督の串田和美さん(73)、出演する中村扇雀さん(55)、中村獅童さん(43)、中村勘九郎さん(34)、七之助さん(33)兄弟が20日、都内で信濃毎日新聞の取材に応じた。出演する4人は演目「四谷怪談」の見どころや役作りの苦労を説明。松本公演に向けて「お帰りなさいと言ってくれることがうれしい」と話した。

 四谷怪談は現在、東京・渋谷のシアターコクーンで公演中。この演目はシアターコクーンで串田さんと故中村勘三郎さんが手を組んだ「コクーン歌舞伎」の第1弾だ。

 獅童さんは「コクーン歌舞伎は、歌舞伎とは何か、『型』を壊して新たに作っていく。自分自身との戦いでもある」。初めて演じるお岩の夫の民谷伊(たみやい)右衛(え)門(もん)について、串田さんから「人間の弱さを表現してほしい」と求められたといい「極悪人である姿だけでなく、背負うものや、寂しさのにおいが出たらいい」。

 勘九郎さんも、コクーン歌舞伎での役づくりを「なぜその型になっているのか、『心』を探していく作業」と表現。演じる直助権兵衛役について「必死に生きている部分を見せようとしている」と話した。

 お岩を演じる扇雀さんは、せりふの字幕など「串田さんの新しい四谷怪談が表現された。従来の古典をもう一回作り直してみると何か見えてくる感じがした」。七之助さんは、演じるお岩の妹のお袖について「一番たくましい人と感じる」と話した。

 串田さんは、関連事業が多彩な今年のまつもと大歌舞伎について「国内外のさまざまな人が歌舞伎を見せ合い、考える形を夢として抱いている。そちらへ向かう第一歩」と抱負を話した。
 実行委は全9公演の追加席を今月29日午前10時に発売する。

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