約３万株のアジサイが彩る田上町の護摩堂山で１９日、「あじさいまつり」が始まった。例年より１週間以上開花が早く、山頂の「あじさい園」では６部咲きほどに。大勢の登山客らが、あちこちでこんもりとほころぶ花を眺めた。

　田上町観光協会が主催し、３７回目を迎えた。昨年に続き、湯田上温泉の旅館や旧温泉街に約２０点のアートを展示する「湯のまち巡り軒先アートギャラリー」が７月２、３日に開かれる。３分の１ほどの作品は既に飾られ、まつりが終わる７月２０日まで鑑賞できる。

　初日に護摩堂山登山口で行われた開園式で、佐藤邦義町長が「まつりには町外からいろいろな人が訪れてくれる。湯のまち巡りも好評で、町をＰＲしたい」とあいさつ。出席者が安全を祈願し、テープカットをした。

　訪れた人たちは青や紫、ピンクと咲き競う花々に目を向け、「きれい」「登って良かった」などと声を上げた。

　町観光協会によると、２５、２６日ごろには満開を迎え、７月上旬まで楽しめるという。問い合わせは町観光協会、０２５６（５７）６２２５。