長野電鉄(長野市)は25、26日、長野線の須坂―権堂駅間が28日に開業90周年を迎えるのを前に、記念の催しを村山駅(須坂市)で開く。厚めの紙で作られた「硬券」の乗車券や入場券を販売する。
村山駅は2009年に無人化したが、土、日曜日にイベントで利用者を呼び込もうと企画。待合室では、村山駅発行の7種類の硬券乗車券や入場券を500枚ずつ発売する。全7種類(2150円)を買った人には300枚限定で、1926(大正15)年に販売したポストカードの絵を意匠にした台紙を贈る。
硬券特急券は村山駅では初めて販売。観光案内列車「特急ゆけむり〜のんびり号〜」が2日間限定で止まり、乗降できるようにする。
開業90周年を記念した入場券セット(1700円)も25日から長野、須坂、信州中野の3駅で発売する。長野電鉄は「90年間走り続けているのは地域住民や鉄道ファンが利用してくれるおかげ。創業100周年に向けて弾みをつけたい」とする。
村山駅で開く催しは25、26日とも午前10時半〜午後3時半。記念入場券セットも販売する。問い合わせは長野電鉄運輸課(電話026・248・6000)へ。