スタッフらと会場を確認する河鍋暁斎記念美術館の河鍋楠美館長(右)=県水墨美術館

スタッフらと会場を確認する河鍋暁斎記念美術館の河鍋楠美館長(右)=県水墨美術館

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河鍋暁斎展25日に開幕 県水墨美術館

北日本新聞(2016年6月25日)

 県水墨美術館で25日から始まる企画展「鬼才-河鍋暁斎(かわなべきょうさい)展 幕末と明治を生きた絵師」の展示作業が24日、終了し、奇想の絵師として知られる暁斎の大作、秀作が一堂に並んだ。暁斎のひ孫で河鍋暁斎記念美術館の河鍋楠美(くすみ)館長も来県し、会場の展示を最終チェックした。国内外の美術ファンを魅了した画技を伝える展覧会は準備が整い、開幕を待つばかりとなった。

 会場には、艶やかに彩色された美人画や注文に応じて即座に描かれた「席画」、繊細な意匠を施した工芸品、創作の足跡がうかがえる下絵などがそろう。7月18日までの前期は65点、同20日から8月7日までの後期は61点を紹介し、縦4メートル、横17メートルの大作「新富座妖怪引幕」以外のほとんどの作品は前後期で入れ替わる。

 会場入りした河鍋館長は作品の並び順や照明の明るさなどをじっくりと確認。「落ち着いた雰囲気の会場で、ゆったりと鑑賞できる環境が整っている。暁斎ならではの多様な作品に触れてほしい」と話した。

 25日は午前9時半からの開会式後に一般公開する。県水墨美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会、河鍋暁斎記念美術館主催。

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