高岡市内の関係者と一緒に、出品作を見て回る王代表(左)ら=高岡地域地場産業センター

高岡市内の関係者と一緒に、出品作を見て回る王代表(左)ら=高岡地域地場産業センター

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高岡漆器出品作を確認 上海「日本工芸展」関係者が視察

北日本新聞(2016年6月25日)

 「日本工芸展in上海 高岡漆器2016」が10月に中国上海市で開かれるのを前に、同展を運営する上海の関係者ら28人が24日、産地視察のため、高岡市を訪れた。高岡の漆器職人が技術の粋を集めて仕上げた出品作品を確認し、同展の成功を誓った。

 同展は日本の伝統的工芸品を紹介するシリーズ企画で、日中友好会館(東京)が主催する。第1弾は高岡漆器を取り上げ、10月14~20日に上海工芸美術博物館で実施する。

 高岡地域地場産業センターには、青貝塗のついたてや螺鈿(らでん)技法を用いたワイングラスなど出品作約150点が勢ぞろいした。一行は技術の高さに感心し、職人に漆器の歴史や技法などを尋ねた。伝統工芸士の折橋治樹さんによる螺鈿の実演もあった。

 上海工芸美術博物館の陳毓其(チェンイーチー)常務副館長と、同展をプロデュースするパオスネット上海の王超鷹(ワンチャオイン)代表は「中国における高岡漆器の知名度は低い。中国の人たちの感性に合うと思うので、素晴らしさをアピールしたい」と語った。

 歓迎レセプションでは氏家史貴理事長、高橋正樹市長、小城慎治県商工労働部企業誘致専門監があいさつした。一行は25日まで県内に滞在し、井波彫刻や和紙の工房などを巡る。

■趣向凝らした新作150点 高岡漆器展示会開幕
 第46回高岡漆器展示会が24日、高岡市開発本町の高岡地域地場産業センターで始まり、最高賞の県知事賞に輝いた氏家漆器(同市)の「漆紙バッグ」など趣向を凝らした新作約150点が並んでいる。26日まで。

 伝統工芸高岡漆器協同組合が毎年開催。氏家史貴理事長ら9人が審査し、入賞作品を決めた。県知事賞の「漆紙バッグ」は紙に布を貼り、漆を塗って固めた。漆塗りで虹のような模様を付けたスピーカーや、螺鈿(らでん)と蒔絵(まきえ)で風神雷神を表現したバットもある。

 ▽勇助賞=斎藤慎二▽高岡市長賞=天野真一▽高岡市議会議長賞=折橋治樹▽高岡商工会議所会頭賞=天野漆器▽日本漆工協会長賞=柴田漆器店▽日本漆器協同組合連合会理事長賞=吉川義雄▽県デザイン協会理事長賞=武蔵川義則▽高岡地域地場産業センター理事長賞=畑勝日佐▽伝統工芸高岡漆器協同組合理事長賞=中村漆器店

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