初日から大勢の美術ファンでにぎわう会場。河鍋楠美館長(左)がマイクを手に暁斎の画技を解説した=県水墨美術館

初日から大勢の美術ファンでにぎわう会場。河鍋楠美館長(左)がマイクを手に暁斎の画技を解説した=県水墨美術館

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奇想の絵師、多角的に 河鍋暁斎展

北日本新聞(2016年6月26日)

 企画展「鬼才-河鍋暁斎(かわなべきょうさい)展 幕末と明治を生きた絵師」が25日、県水墨美術館で開幕し、初日から大勢の美術ファンが訪れた。清楚な美人画から筆技がさえる水墨画、幅17メートルの大作までそろい、「奇想の絵師」の才能と魅力を多角的に伝える。8月7日まで。

 河鍋暁斎は江戸末期から明治にかけて活躍した絵師。浮世絵師の歌川国芳に自由な精神を学び、狩野派で絵画の基本を体得した。謹厳な仏画や、風刺の効いた戯画など幅広いジャンルを自在に描いた。

 7月18日までの前期展で65点、20日からの後期展で61点を紹介。初日は解説会があり、来場者は暁斎のひ孫で河鍋暁斎記念美術館(埼玉)の河鍋楠美(くすみ)館長の解説に耳を傾けながら、作品に見入った。

 県水墨美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会、河鍋暁斎記念美術館主催。北陸銀行、リードケミカル、東亜薬品特別協賛。

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