撮影場所として提供される佐久市の旧中込学校

撮影場所として提供される佐久市の旧中込学校

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文化財でコスプレ撮影 佐久市が5カ所を提供へ

信濃毎日新聞(2016年6月28日)

 佐久市は、国の重要文化財「旧中込学校」(中込)など市内5カ所の文化財を、写真撮影の場所として提供する試みを始める。成人式などの節目に、同学校での撮影を望む声があることを受けて決めた。歴史ものの漫画やアニメ、ゲームのキャラクターの衣装を着てなりきる「コスプレ」人気の高まりにも注目。文化財の活用と同時に、誘客にもつなげようとの狙いがある。

 撮影場所として提供するのは旧中込学校のほか、国史跡の「龍岡城跡」(田口)、三重塔などが県宝に指定されている「貞祥寺」(前山)と、その境内にある「島崎藤村旧宅」、市有形文化財の「旧大沢小学校」(大沢)の計5カ所。歴史を感じさせる洋風の建物の旧中込学校や、こけむした古刹(こさつ)の貞祥寺など、いずれも被写体としても趣がある文化財だ。

 市社会教育部文化振興課にはこれまで、これらの施設で大正時代の衣装などをまとっての撮影許可申請があった。また、市内の写真館などからは、成人式の記念撮影の申し込みもあったという。国内だけでなく、海外でも日本の歴史漫画などのコスプレは人気があり、文化財と組み合わせることで、佐久の認知度アップと観光振興の両方に期待が持てると、実施を決めた。

 希望者は、市内の衣装取扱店や写真館に、撮影や貸衣装を申し込む。各店舗は、申込者の希望を把握した上で市文化財事務所と日程を調整し、撮影許可を申請する。個人で衣装を用意し撮影も自分で行う人は、直接、文化財事務所に申し込む。撮影のための特別な料金は不要で、入館料など通常の施設利用に必要な分を支払う。

 初の撮影会は7月19日に開く予定。荻原幸一・市社会教育部長は「文化財は保護するだけでなく、活用することも大事になる。今後はその両輪で進めていきたい」と話している。問い合わせは、同市志賀の文化財事務所(電話0267・68・7321)へ。

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