修学旅行で能登町を中心とする農家民宿群「春蘭(しゅんらん)の里」を訪れる学校が増えている。田植えや釣り、山菜採りなど里山ならではの多彩な体験メニューが人気で、契約を延長する学校も出てきた。北陸新幹線金沢開業で首都圏からの申し込みが増え、今年は石川県外の7小中学校の受け入れが決まり、初めて1千人を超える予定だ。中国・台湾からの教育旅行も好調で過去最多の約250人が訪れる見込みとなっている。
春蘭の里には昨年、5校計約900人が修学旅行で訪れた。今年は既に4校が訪問しており、今後は7月に2校、10月に1校が来る予定で、受け入れる児童生徒は計1千人を超える。
5月下旬には大阪府泉大津市小津中の生徒が訪れた。同校は4年続けて春蘭の里を修学旅行先にしており、地元の能都中生徒とキリコを担いで能登の祭りの雰囲気を満喫し、水田で田植えを経験した。秋に収穫される米は小津中生徒に贈られる。