ロッジわがや前で語り合う(右から)川尻さん、香代子さん、もも子さん、大住さん

ロッジわがや前で語り合う(右から)川尻さん、香代子さん、もも子さん、大住さん

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伝統のロッジ 運営引き継ぎ再出発 富山市粟巣野

北日本新聞(2016年7月5日)

 立山山麓あわすのスキー場(富山市粟巣野・大山)のゲレンデ内にある「ロッジわがや」が8月末、24年の歴史に幕を下ろす。10月から同市の30代夫婦が「ロッジしろいきせき」と名前を変えて運営を引き継ぐ。わがやのオーナー、川尻耕治さん(55)は「粟巣野に新たな風を吹き込んでほしい」と期待している。

 わがやは1992年、高岡市出身の川尻さんが「五十嶋ロッジ」の建物で始めた。当時、川尻さんが青年海外協力隊員としてインド洋の島しょ国、モルディブで野菜作りを現地の人に教え、帰国して間もない頃だった。

 妻の香代子さん(50)と共に切り盛りした。冬はスキー客、夏は合宿する学生らでにぎわった。しかし、近年は最盛期の2000年ごろに比べて売り上げが半減。自宅のある射水市本江針山(新湊)から片道1時間近くかけて通う負担も大きく、ロッジを閉めることにした。

 ロッジを引き継ぐのは、富山市南田町でスポーツ用品店を営む大住洋一さん(38)と、もも子さん(31)夫婦。もも子さんはロッジ近くの立山町芦峅寺出身で、旅館でのフロント業務の経験もあることから夫婦が協力を申し出た。

 「しろいきせき」は、雪山に加え、地域活性化の夢やスキーヤーが描くシュプールのイメージを込めた。

 近くの名所「百間滑(ひゃっけんなめ)」を訪れる散策客に飲食を提供する計画を早速練っている。もも子さんは「遊び心を大切にしながら粟巣野を盛り上げたい」と意気込む。

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