上越市に寄贈された、上杉謙信が柿崎景家に送った書状。中央上部に「柿崎和泉守殿」の文字が見える=30日

上越市に寄贈された、上杉謙信が柿崎景家に送った書状。中央上部に「柿崎和泉守殿」の文字が見える=30日

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上杉謙信の書状 400年ぶり帰郷  家臣の子孫が寄贈

新潟日報(2016年7月5日)

 上越市は30日、戦国武将上杉謙信が家臣の柿崎景家(かげいえ)に宛てた書状など約80点を、北海道に住む柿崎氏の子孫から寄贈されたと発表した。約400年ぶりに帰郷した手紙は8月6、7日、景家ゆかりの同市柿崎区で一部がお披露目される。

 市によると、寄贈されたのは戦国期から明治期にかけての書状と巻物。戦国期の書状は11点(うち1点は写し)あり、1500年代後半に景家とその子孫宛てに送られている。

 景家は川中島の合戦などで活躍し、謙信時代の「四天王」の一人といわれる。景家宛ての上杉謙信の書状は、跡継ぎがいない別の家臣の所領相続を依頼する内容で、謙信の朱印が押されている。景家が他の戦国大名との折衝役を務めていたことから、今川家の家臣や北条氏政から届いた書状もあるという。

 柿崎家は、上杉家と共に福島県会津や山形県米沢に移り住んだ。その後、書状などを受け継いできた柿崎家の子孫は北海道に移ったが、同家からの申し出があり、上越市が3月に約80点を受け取った。

 上越市公文書センターは「これらの書状の存在は知られていたが、まとまった形で残っているのは貴重」としている。

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