冨士山稲荷神社の「むぎわら祭り」で夜空を彩る打ち上げ花火

冨士山稲荷神社の「むぎわら祭り」で夜空を彩る打ち上げ花火

長野県 伊那路 祭り・催し

花火の季節、到来告げる800発 飯田・冨士山稲荷神社

信濃毎日新聞(2016年7月8日)

 飯田下伊那地方に夏の花火シーズンの到来を告げる飯田市浜井町の冨士山稲荷神社の奉納煙火が7日夜、「むぎわら祭り」の宵祭で行われた。商売繁盛や無病息災を祈った約800発の花火が打ち上げられ、飯田の夜空を彩った。

 この日の飯田は最高気温35・3度の猛暑日で、夜も蒸し暑さが残ったが、友人同士や家族連れら大勢の人が訪れた。午後7時半すぎから、赤や青、緑など色とりどりの大輪が夜空に上がり、観客から「きれい」「音がいいね」と声が上がった。迫力ある音に耳をふさいでしまう子どももいた。

 友人と訪れた〓嶌(ぬでしま)照子さん(53)は「冨士山稲荷の花火を見ると、夏祭りが始まったという気分になる」と話した。

 むぎわら祭りは明治時代から続く伝統的な祭り。かつて同神社周辺は麦畑で、住民が収穫した麦わらを持ち寄り、豊作を祈ってたきあげたのが始まりという。

(〓は、木ヘンに勝の旧字体)

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