諏訪市郊外の霧ケ峰でニッコウキスゲが見頃を迎えている。鹿よけの電気柵に囲まれ、食害を受けていない場所では、ラッパ形の黄色い花が空に向かって開いている。ビーナスライン沿いの車山肩にある群生地では8日、大勢の観光客らが散策を楽しみ、黄色に覆われた一角を写真に収める人も多かった。
東京から2泊3日で観光に訪れた会社員男性(57)は「霧ケ峰のニッコウキスゲは初めて見た。花の数が多い上に涼しく、富士山も見えた。期待以上だった」と話していた。
近くの県霧ケ峰自然保護センターによると、今季は6月下旬に開花が始まった。昨冬の雪が少なかったことなどから例年より1週間ほど早く、花芽は昨年より多いという。ビーナスライン沿いの富士見台駐車場近くにもニッコウキスゲの群生地がある。