学芸員の解説を聞きながら西洋絵画の巨匠の名作に見入る来場者ら

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西洋絵画名作との出合い 信濃美術館で開館50周年記念展始まる

信濃毎日新聞(2016年7月10日)

 モネやルノワール、シャガールなど巨匠の作品を通じて西洋美術史をたどる展覧会「巨匠たちの競演西洋絵画の300年」(信濃毎日新聞社共催)が9日、県信濃美術館(長野市)で始まった。10月に開館50周年を迎えるのを記念した企画展。東京富士美術館(東京都八王子市)が所蔵する74作品が並び、県内外から訪れた人たちが名作に見入った。

 17世紀バロックから、ロマン主義、印象派、20世紀前半のエコール・ド・パリ(パリ派)まで約300年の歴史に沿って作品が並ぶ。光の中で変化する風景を描いた印象派の巨匠モネの代表作とされ、水面にスイレンが溶け込むような自然な色合いで描かれた「睡蓮(すいれん)」に来館者の目が集まっていた。

 高校教諭の西島ゆりさん(47)=静岡県沼津市=は「本物に触れられて幸せな気持ち。1点1点に見応えがある」と感激していた。信濃美術館の橋本光明館長は「輝かしい作家の功績を楽しみ、豊かな時間を過ごしてほしい」と期待した。

 展示は8月28日まで。水曜休館(8月10日は開館)。観覧料は大人1200円、大学生千円、高校生以下無料。問い合わせは同館(電話026・232・0052)へ。

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