「四谷怪談」を演じる(右から座った順に)中村扇雀さん、中村獅童さん、中村勘九郎さん、中村七之助さん=11日、松本市のまつもと市民芸術館

「四谷怪談」を演じる(右から座った順に)中村扇雀さん、中村獅童さん、中村勘九郎さん、中村七之助さん=11日、松本市のまつもと市民芸術館

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松本発、新時代の四谷怪談 2年ぶり大歌舞伎開幕

信濃毎日新聞(2016年7月12日)

 2年ぶり5回目の「信州・まつもと大歌舞伎」が11日、松本市のまつもと市民芸術館で開幕した。鶴屋南北原作の「四谷怪談」を同館芸術監督の串田和美さん(73)が演出。異なる時間と空間が交錯、バンド演奏や映像も交えた独創的な公演を、初日は約1330人が楽しんだ。

 夫の民谷伊右衛門に裏切られたお岩が、幽霊となって復讐(ふくしゅう)する物語を軸に展開。中村獅童さん(43)が人間の業に苦悩する伊右衛門を重厚に演じたほか、お岩役の中村扇雀さん(55)が怨念を募らせる場面を、観客が息を詰めて見守った。

 中村勘九郎さん(34)は、お岩の妹・お袖に横恋慕する直助権兵衛役で出演。弟の七之助さん(33)演じるお袖とのやりとりでは、サッカーJ2松本山雅FCのチームスローガン「ワン・ソウル」を口にするアドリブも。さまざまな時代の人が行き交う場面では、市民キャストがスーツや着物姿で登場した。公演前に取材に応じた七之助さんは「(斬新な演出の)『攻める』四谷怪談を松本で上演できるのは、(地域と)一緒に歩んできた歴史があるからだと思う」と語った。

 松本市や松本商工会議所、信濃毎日新聞社などでつくる実行委員会の主催で、17日まで。前売り券は完売したが、いずれの公演も開演2時間前に会場で当日券購入順の抽選がある。

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