甘い香りが漂う中、熟した桃の実に手を伸ばす観光客=12日、豊丘村

甘い香りが漂う中、熟した桃の実に手を伸ばす観光客=12日、豊丘村

長野県 伊那路 グルメ

滴る夏の味覚 豊丘で桃狩り始まる

信濃毎日新聞(2016年7月13日)

 下伊那郡豊丘村の桃が旬を迎え、同村河野の観光農園で恒例の桃狩りの受け入れが始まっている。今年は梅雨時の少雨の影響で実は小ぶりだが、味が濃縮されて甘みは強いという。12日、果汁が滴る桃の果肉に多くの観光客が舌鼓を打った。

 受け入れをしている園主の胡桃沢健さん(78)の桃畑には約60アールに15品種が植えられている。現在は実ごとの味むらが少ない「日川白鳳(ひかわはくほう)」など早生種の3品種が食べごろだ。

 来園者は持ち帰り用に桃をもぎ取った後、食べ放題の会場へ。家族3人で愛知県犬山市から訪れた倉知克行さん(31)は「地元で買うのとは甘さもみずみずしさも全然違う。いくらでも食べられる」。約30分で12個を平らげ、「大満足。シーズン中にまた来たい」と笑顔だった。

 桃狩りは収穫体験と食べ放題がセットで1300円から。3日前までに予約が必要で、8月20日まで受け入れる。問い合わせは村交流センターだいち(電話0265・34・2520)へ。

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