２階建てバスで景色を楽しみながら料理を味わえるレストランバスを活用した観光ルートを開発しようと、新潟、三条、燕の３市長らが１２日、レストランバスに試乗し、県央地域の工場や新潟市の農園を回った。今後、周遊するポイントをさらに精査するなど、３市で具体化に向けた検討を進める。

　試乗は、農業や食文化を観光資源として売り出している新潟市と、ものづくりが盛んな県央地域を結び付けようと、３市が企画した。新潟市の生産者らでつくる「ピースキッチン新潟」が借りている車両を使用した。

　この日は篠田昭新潟市長、国定勇人三条市長、鈴木力燕市長ら関係者約２０人が、三条市のＪＲ燕三条駅前を出発。地場産の食材を使った昼食を車内で楽しみながら、木工品メーカー「マルナオ」（三条市）や太田農園（新潟市西区）を見学した。

　初めてレストランバスに乗った鈴木市長は「車内で県央地域の製品もアピールできる。この地域向けの乗り物だと感じた」と話した。