松代祇園祭を待つ天王さんのお仮屋

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松代「祇園祭」17日に神楽巡行 真田丸ゆかりの地PR

信濃毎日新聞(2016年7月15日)

 NHK大河ドラマ「真田丸」ゆかりの地としてにぎわう長野市松代地区の松代城跡(国史跡)で16、17の両日、音楽やダンス、舞踊、伝統芸能などのステージイベント「街角アート&ミュージックIN信州松代」が開かれる。真田丸ゆかりの地をPRする催し「体感!!戦国の絆信州松代真田大博覧会2016」の一環。両日は地区内で松代祇園祭が開かれ、17日は初めて地元に伝わる神楽が巡行する。地域を盛り上げようとの試みだ。

 真田大博覧会では、松代城跡を城下町のにぎわいを体感する「お祭り広場」と位置付ける。街角アート&ミュージックで、16日はコカリナやフラダンスなど20組が出演。

 17日は特別ゲストとして中野市音楽親善アンバサダー(大使)の麻衣さん、タレントの三四六さんが出演するミニライブがある。終盤には地区内の豊栄(とよさか)と岩野に伝わる計6団体の神楽が集結。ステージなどでの発表後、祇園祭会場へ繰り出す。

 両日とも18の出店が並び、午前10時(17日は午前9時)〜午後6時。

 毎年恒例の祇園祭は、松代地区中心部の県道を歩行者天国にして開く。両日とも午後5時半〜9時半。東条の神社から移した「天王さん」を安置するお仮屋の前などを含む区間を、1933(昭和8)年に権堂町の応援で制作された伊勢町の勢獅子(きおいじし)(市指定無形民俗文化財)や、中町のみこしが練り歩く。ここに初めて神楽の巡行が加わる。長野商工会議所松代支部は「今年は大博覧会を開いていることだし、よりにぎやかにしたい」とする。

 祇園祭の起源は不明だが、江戸時代の松代天王祭絵巻(真田宝物館蔵)には、町ごとに笠鉾(かさほこ)や飾り物が登場し、町屋の桟敷から見物する武士の姿が描かれている。舞台や山車、獅子舞が出て、祭りの最後には松代城の大御門前で大門踊り(市指定無形文化財)が披露されたという。

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