開通した上高地トンネルで走り初めをする行政の関係車両=19日午前、松本市

開通した上高地トンネルで走り初めをする行政の関係車両=19日午前、松本市

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夏山への誘い588メートル 上高地トンネル開通

信濃毎日新聞(2016年7月20日)

 松本市安曇の国道158号と北アルプス上高地を結ぶ県道上高地公園線に県が建設していた「上高地トンネル」が完成し、19日、利用が始まった。これまでの県道は道幅が狭く、2009年5月には落石事故が、11年6月には土石流が発生。「信州山の日」(7月24日)と初めて迎える国民の祝日「山の日」(8月11日)を前に、トンネル化で道幅が広がり、カーブが緩やかになるなど上高地へのアクセスが向上した。

 開通式典で、太田寛副知事は「トンネルの開通で観光客を安全にお迎えできる」と阿部守一知事の式辞を代読。地元の上高地町会の上條敏昭(としてる)会長(67)は「観光地への道路に必要な条件で、安全に勝るものはない」と喜んだ。午後1時からは一般の路線バス、観光バス、タクシーの利用が始まった。

 上高地トンネルは釜トンネルの上高地側にあり、長さ約588メートル、幅7メートル。14年5月に着工し、工事費約18億6千万円を掛けた。11年6月の土石流で壊れた橋も再建した。

 通年のマイカー規制がされている県道上高地公園線は上高地に通じる唯一の車道。09年の落石と11年の土石流で一時通行止めになった際には、上高地の観光客らが孤立した。

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