大白川駅舎に開設された只見線情報コーナー。廃止された柿ノ木駅の看板などが展示されている=魚沼市大白川

大白川駅舎に開設された只見線情報コーナー。廃止された柿ノ木駅の看板などが展示されている=魚沼市大白川

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見どころ満載 只見線旅気分 JR大白川駅に紹介コーナー 旧柿ノ木駅看板も展示 魚沼

新潟日報(2016年7月20日)

 JR只見線の魅力を観光客に伝えようと、魚沼市の大白川駅舎に、同線のPRコーナーが誕生した。廃駅の看板などが飾られ、飲食物も販売する。同コーナーを運営するNPO法人入広瀬元気クラブは「周辺観光も含めた情報の拠点にし、只見線をきっかけに魚沼を訪れるリピーターを増やしたい」と意気込んでいる。

 同線は鉄道旅行雑誌が昨年行った「好きなJRローカル線ランキング(東日本編)」で1位に輝くなど、鉄道ファンを中心に人気が高く、週末を中心に県外客が多く訪れている。

 しかし、車で訪れる人が多く、魚沼の魅力をPRしたり、只見線についての情報交換をする場所がなかった。そこで、大白川駅舎で地元産のコメなどを販売していた同NPOが、只見線を紹介するコーナーを開設した。

 大白川の隣の駅で、昨年3月に廃止された柿ノ木駅の駅名看板(縦60センチ、横2メートル)を、同NPOがJR東日本から借り受けて設置。柿ノ木駅が仮乗降場だった時代に地元有志から寄贈された看板や、待合室にあった看板も並べた。

 設置した同NPO会員らは「駅名看板を見ると、柿ノ木駅の風景が浮かぶ」などと懐かしんでいた。

 コーナーには、地元写真家が同線の小出~旧田子倉駅間の撮影スポットを紹介した冊子を置いた。また、只見線車両のペーパークラフト(無料)や周辺の観光パンフレットなどもある。只見線の早期復旧のための募金箱も設置した。営業は原則、土日祝日の午前8時半~午後5時。

 地元産米を使った幕の内弁当(数量限定)やコーヒーも販売している。同NPOの鈴木里美さん(25)は「観光客に憩いの場として活用してほしい。大白川駅に来れば只見線に関する情報が何でも分かるように、さらに展示内容を充実させたい」と語った。

 問い合わせは同NPO、025(796)2331。

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