近岡さんと、レストランとして生まれ変わる旧志比郵便局。店先のポストはそのまま=19日、福井県永平寺町東古市

近岡さんと、レストランとして生まれ変わる旧志比郵便局。店先のポストはそのまま=19日、福井県永平寺町東古市

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旧郵便局をフレンチ店に、永平寺町 レトロな雰囲気で美味お届け

福井新聞(2016年7月21日)

 取り壊される予定だった福井県永平寺町東古市にある旧志比郵便局の局舎を同町の男性が買い取りフランス料理店に改装、8月にオープンさせる。建物は築65年。店先には今も集配している赤いポストをそのまま残し、店内の柱やドア、窓枠などは旧局舎のものを再利用している。昭和時代そのままの雰囲気の中で料理を楽しんでもらう。

 旧志比郵便局は1951年に建築。30年前に現在の志比郵便局(同町谷口)の開設まで使われていた。その後は町が所有し昨年取り壊す予定だったが、地域振興に再利用してもらおうと一転、今年に入り町が購入者を募集していた。

 この募集に近岡靖二さん(39)=同町鳴鹿山鹿=が応じた。近岡さんは福井県越前町で13年間カジュアルフレンチレストランのシェフを務めた料理人。独立のため地元で物件を探していたところこの建物を目にし、「南フランスの建物に似た赤瓦と白い壁に一目ぼれした」(近岡さん)。

 地域に長年親しまれてきた郵便局の雰囲気を残そうと、一級建築士、藤田佳孝さん(44)=永平寺町光明寺=に依頼し、再利用できるものは可能な限り残して整備。入り口の赤ポストのほか、外壁に掛かっている青い郵便局マークの看板もそのままにした。

 建物の中も局の名残が至る所に。厨房(ちゅうぼう)には「湯沸室」、客席には「事務室」、スタッフ室には「外勤事務室」の看板が架かっている。床板も一部は当時のままとしながら、デザイン性の高い照明、テーブルを取り入れ、現代的でありながらレトロさを感じる雰囲気で統一した。

 近岡さんは「東古市は国の登録有形文化財のえちぜん鉄道旧永平寺口駅舎、旧京都電燈古市変電所跡(通称レンガ館)もあり、大正時代の雰囲気も残っている。昭和の局舎をうまく使って地域を盛り上げていきたい」と話している。

 料理は地元農家と契約し町内農産物を扱うほか、福井の魚を使った地中海料理や若狭牛のランチなどを提供する予定。

 オープン予定は8月3日。店名は郵便局にちなみ「ラ・ポスト」とする。

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