深紅の布を付け、須坂市内を巡行する笠鉾

深紅の布を付け、須坂市内を巡行する笠鉾

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夏の風物詩「須坂祇園祭」開幕 笠鉾が市内を巡行

信濃毎日新聞(2016年7月22日)

 須坂市の夏の風物詩「須坂祇園祭」が21日、5日間の日程で始まった。約250年前の江戸時代から続くともいわれる伝統行事。初日は各町の住民らが11基の笠鉾(かさぼこ)を引いて市内を練り歩き、無病息災などを祈願した。

 笠鉾は深紅の布を付け、高さが約5メートルある。頂点には「依代(よりしろ)」と呼ばれる御幣や人形などを載せており、各町で異なっていて趣がある。芝宮墨坂神社(須坂)を出発した行列は、約3時間かけて市内約7・5キロを巡行。同市馬場町の黒岩千文さん(87)は「家の前を通るので毎年見ている。いつまでも祭りが続いてほしい」と話していた。

 芝宮墨坂神社の勝山忠厚宮司(67)は「今年も氏子たちが協力して無事に巡行できた」。最終日の25日は、祭神を本殿に戻す「天王あげ」がある。

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