天井から下がった「幽霊柱」の横に立つ上野住職

天井から下がった「幽霊柱」の横に立つ上野住職

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「自信付く」パワースポット 矢沢綱頼の菩提所、上田・良泉寺「幽霊柱」

信濃毎日新聞(2016年7月23日)

 上田市殿城の良泉寺に「幽霊柱」と呼ばれる地震よけの柱がある。同寺はNHK大河ドラマ「真田丸」に登場する真田昌幸の叔父・矢沢綱頼の菩提(ぼだい)所で、ドラマ放送を機に最近増えている観光客らの間で「パワースポット」として話題になっている。

 幽霊柱は大切な客を案内する本堂の「東序室中(とうじょしっちゅう)」の天井から伸びており、床から浮いている。脚がないことから幽霊柱が俗称になった。柱の太さは約20センチ四方で長さは4メートルほど。天井裏の梁(はり)につるされ、天井から出ている部分は約2メートル。

 上野良幸住職(57)によると、大きな地震が起きたときに柱が落ちて天井を支え、室内にいる人を守ると伝わる。江戸中期の1780年ごろに現在の本堂が建てられてから、柱が梁から離れたことはないという。地震に強いことから「自信が付く柱」として、柱に触れて自信を蓄えていく参観者が多い。上野住職は「触り過ぎて自信過剰にならないように気を付けて」と笑う。

 真田丸の効果で、寺の御朱印を求める参観者は昨年の10倍になった。ドラマで綱頼の子、矢沢三十郎頼幸を演じる迫田孝也さんも昨年9月と今月に寺を訪れ、柱に触れていったという。参観の問い合わせは良泉寺(電話0268・22・4021)へ。

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