「湯之谷かっぱ村」の開村式=魚沼市下折立

「湯之谷かっぱ村」の開村式=魚沼市下折立

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魚沼・下折立 かっぱ伝説で地域振興 「村」を開村 全国の伝承地とも連携

新潟日報(2016年7月26日)

 かっぱにゆかりがある伝統行事を守り、地域おこしにつなげようと、魚沼市下折立の住民らが「湯之谷かっぱ村」を開村した。各地のかっぱ村が参加する「河童連邦共和国」(東京)に新潟県から初めて参加。村長に就任した星謙一さん(69)は「かっぱがかかわる伝統行事を復活させ、全国のかっぱ伝説が残る地域と連携して、地域活性化したい」と意気込んでいる。

 下折立地域では以前、夏になると、子どもたちが河原に集い、コメや野菜を持ち寄り水難事故に合わないように水神様に祈願した。地元ではかっぱを「こーっぱ」と言うことから、この習わしは「こーっぱこの神」と呼ばれた。しかし、少子化などの影響で数十年前から途絶えていた。

 こういった伝統行事を地域おこしにつなげられないかと考えていたところ、魚沼市出身の河童連邦共和国関係者から開村の呼び掛けがあったため、応じることにした。

 先週開かれた開村式には、星村長や同共和国の宇田川敬之助大統領(79)=千葉県=ら約30人が参加。星村長にかっぱ村の認定書を手渡した宇田川大統領は「かっぱがいると信じることはロマンがある。かっぱを愛する人の輪が広がるのはうれしい」とあいさつした。

 魚沼市出身の今井勝さん(65)=さいたま市在住=が、5年かけて彫ったかっぱの石像も寄贈され、お披露目された。

 同共和国は北海道名寄市から台湾台北市まで約60の"村"で組織。毎年1回、各地で河童サミットを開いて"村民"の親睦を深めるほか、かっぱの供養や河川清掃を続けている。星村長は「来年は魚沼でサミットを開き、魚沼のかっぱを全国にPRしたい」と語った。

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