石田三成や真田信繁らと福井の関わりを紹介するテーマ展=24日、福井市の県立図書館

石田三成や真田信繁らと福井の関わりを紹介するテーマ展=24日、福井市の県立図書館

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福井と縁、由緒書で紹介 真田信繁、大谷吉継や石田三成

福井新聞(2016年7月26日)

 戦国時代の著名な武将と福井に意外なゆかりがあったとするテーマ展「福井藩士の由緒書(ゆいしょがき)にあらわれる真田信繁・大谷吉継・石田三成」が、福井市の県立図書館で開かれている。同館が所蔵する松平文庫資料などを展示し、NHKの大河ドラマ「真田丸」で注目を集める3人の武将と、福井藩の四つの家の関わりを紹介している。8月24日まで。

 武家の由緒書は、家の正当性を裏付けるために先祖代々の来歴や系図などを書いたもの。個人の申告のため、偽りの来歴を載せた場合もあるらしい。今展示では、1721年以降、福井藩に提出された由緒書を基に、藩士と各武将のつながりが紹介されている。

 福井藩士だった田中家の先祖は、関ケ原の戦い後、近江に潜伏した石田三成を生け捕った田中経為だとされている。

 長浜城歴史博物館(滋賀県)所蔵の覚書には、経為の子孫とされる田中勘助が、三成を捕縛したとされる場所を訪れ、生け捕った際の経緯を示す品がないか探したと書かれている。松平文庫資料から、この勘助は福井藩の田中家9代目当主ということが読み取れる。

 松平文庫「御家中由緒書」には先祖である経為が三成を生け捕ったことや、経為の子・経高が結城秀康とともに越前に来たことが書かれている。

 このほか、大谷吉継や真田信繁とゆかりを持つ三つの家も紹介されている。

 同館職員の長野栄俊さんは「自分たちとは関わりがないと思っている武将も、実は福井とゆかりがある。展示を通して意外なつながりを知ってほしい」と話していた。

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