福井市中央１丁目の新栄商店街にある広場「新栄テラス」が毎週土曜夜、ビアガーデンに姿を変えている。同商店街の飲食店から出来たての料理も届けられ、酔客が「乾杯」の声とともに、渇いた喉を潤していた。

　同テラスは、コイン駐車場（４３０平方メートル）を広場化したもの。ウッドデッキがあり、まちなかの憩いの空間として親しまれている。

　同テラスを有効活用して中心市街地のにぎわいづくりや周辺店舗のＰＲにつなげようと、同商店街の有志でつくる実行委が初めて企画。「新栄ビアパーク」と銘打ち、２３日に始まった。

　受け付けでビールや日本酒、ソフトドリンクなどの飲み物を購入。料理は、日替わりで中華やチーズ料理、焼きそばなどが用意され、約１０店舗からテラスに届けられる。

　初日の２３日にはテーブル席で利用者が「乾杯」の声を響かせていた。ウッドデッキに腰を下ろしておしゃべりを楽しむグループもいて、まちなかの開放的な空間を楽しんでいた。近くの多国籍雑貨店はブースを出してＴシャツを販売した。

　実行委の山元敏孝さん（４８）は「これまでにもテラスを活用して多国籍マーケットや縁日を行ってきており、今回はその発展版。回遊性の向上と周辺店の売り上げ増が両立できればうれしい」と話している。

　８月２７日までで、時間は午後６時～同１０時。物販などの出店も受け付けている。問い合わせは山元さん＝電話０９０（８０９６）９６００。