福井県大野市のソウルフード「とんちゃん」の店舗が全国から一堂に集まる「越前おおのとんちゃん祭」が２０、２１の両日、市役所駐車場を会場に２年ぶりに開かれる。８府県から１４店舗が自慢のホルモンで熱い戦いを繰り広げ、来場者の投票で"日本一"を決定する。

　「とんちゃん」は牛や豚の内臓をみそやしょうゆなどで味付けした食べ物で、古里の味として市民に愛されている。

　とんちゃん祭は２０１０年、市内の若者有志が「越前おおのとんちゃんを愛（め）でる会」を結成し、市を挙げた通年イベント「越前大野城築城４３０年祭」の一環で開いたのが始まり。以来１４年まで毎年実施してきた。

　５回目を区切りに昨年は開催を見送ったところ、残念がる声や復活を期待する声が多く寄せられ、若者たちの「大野を盛り上げたい」との思いに再び火が付いた。

　東知朗会長（３９）は「最初は大野の人同士が触れ合える場になればと思って始めたが、県内外の人から楽しみにしてもらえるイベントになったと感じた。多くの人に訪れてもらい、元気になってほしい」と話す。

　メニューはホルモン焼きのほか煮込んだり麺に絡めたりと多彩。来場者がおいしいと思った店に割り箸で投票する。結果は２１日午後４時ごろ発表する。

　「キリン生ビール祭」も実施。さまざまな種類のビールを売り出し、オリジナルのタンブラーを限定販売する。

　２０日は午前１１時～午後９時、２１日は午前１０時～午後４時。運営ボランティアスタッフを募集している。問い合わせはメールｉｎｆｏ＠ｔｏｎｃｈａａａｎ．ｃｏｍ