高田駅130年の歴史をたどる写真展「鉄道の夜明け」=上越市仲町4

高田駅130年の歴史をたどる写真展「鉄道の夜明け」=上越市仲町4

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祝 鉄道開業130年 直江津線→信越線→妙高はねうまライン 史跡巡り・写真展・絵はがき 催し多数企画

新潟日報(2016年8月5日)

 新潟県初の鉄道直江津線(上越市直江津-妙高市関山間、29・4キロ、のち信越線、現在のえちごトキめき鉄道妙高はねうまライン)が開業して、15日で130年。自動車の普及などで鉄道を取り巻く環境は大きく変わったが、現在も市民の移動手段として欠かせない存在だ。節目の年を祝おうと沿線で多彩なイベントが開かれる。

 直江津線は、東京-京都・大阪間を結ぶ幹線鉄道の建設資材を直江津港から運ぶために建設され、1886年8月15日に開業した。93年には群馬・高崎まで延び、既設の高崎線と接続することで上野駅まで結ばれるなど、上越地域の発展を支えてきた。

 節目の年に、市民グループなどが開業130年をイベントで盛り上げている。

 直江津駅では6日、JR東日本元社員らでつくるグループが「直江津鉄道史跡めぐり」を開く。古い写真や絵図と、現在の様子を比較しながら駅や路線の変遷を探り、散策する。ガイドを務める牛木幸一さん(65)は「鉄道は文化も運ぶインフラだったことを再認識してほしい」と語る。

 同日は午前10時、直江津駅近くの喫茶店なおえつ茶屋に集合。参加費は駅入場券と飲み物代込みで500円。問い合わせはなおえつ茶屋、025(539)5205。

 一方の高田駅では、駅前観光案内所で16日まで写真展「鉄道の夜明け」が開かれている。当時の写真のほか、駅職員の制帽や腕章など約20点を展示している。市民グループ「高田駅グランドデザイン研究会」が企画。駅職員が作った駅の旗や駅長が作詞した「高田駅歌」の歌詞も展示されており、研究会の宮崎朋子会長(51)は「駅は人と人をつなぐ場であり、地域住民や職員に愛されていた場所だということがよく分かる」と話す。

 14日午前10時からは高田ターミナルホテル前で高田駅オリジナルのポリ茶瓶を販売。縁日も開く。問い合わせは高田駅振興会、025(525)1185。

 市なども利用促進を図ろうと13日から記念のポストカードを直江津、高田、新井、関山の各駅で配るほか、鉄道の歴史に関する講演会を20日午後1時45分から、上越市中央1の直江津学びの交流館で開く。市新幹線・交通政策課は「節目の年に鉄道の歴史に触れてもらうとともに、今後も鉄道に親しんでもらいたい」としている。

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