松本市の中心市街地の街灯にはOMFの旗が飾られ、開幕ムードを高めている=7日

松本市の中心市街地の街灯にはOMFの旗が飾られ、開幕ムードを高めている=7日

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松本、音楽に心躍る季節 OMF9日開幕

信濃毎日新聞(2016年8月8日)

 セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)が9日、松本市で開幕する。今年は、前身のサイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本から数えて25回目の節目。総監督を務める小澤征爾さん(80)の体調を考慮してオーケストラ公演の曲目変更があったが、今年2月にグラミー賞を受けたオペラ「子どもと魔法」が受賞後初披露されるなど注目の10公演がある。市民主体の関連イベントも内容が拡充され、節目にふさわしいフェスとなりそうだ。

 ブラームスの交響曲第4番から曲目変更したべートーベンの交響曲第7番は、小澤さんとサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)で演奏されるのが23年ぶり。人気の高い曲だ。

 米メトロポリタン歌劇場首席指揮者ファビオ・ルイージさん(57)は、客演指揮者としては初めて3年連続で招待された。「SKOとの相性が非常に良い」と関係者の評価が高く、オネゲルの交響曲第3番やマーラーの交響曲第2番を指揮する。

 オペラ「子どもと魔法」は、県内の中学1年生を招待する「教育プログラム」で若手演奏家が披露するほか、一般向け公演も2回設けた。一般向けでは、グラミー賞を受けた2013年の同フェスの公演に出演した外国人歌手3人も登場。オペラに児童合唱団で出演する松本市波田中学校3年の萩原玲菜さん(15)は「すごい人たちと共演できる。1人の舞台人として期待に応えたい」と張り切る。

 フェスへの市民の関わりも広がりがみられる。市民ボランティア組織として新たに発足した「OMFコンチェルト」は「共につくる」意識を前面に出しており、県内外から353人が応募した。

 地元のアマチュア音楽家が、音楽が流れる街を演出しようと続けている「ウェルカムストリート・ライブ」は9年目。開催日を2日間から5日間に増やしたほか、初めてダンスや書道パフォーマンスなども交える。信州大人文学部(松本市)は昨年に続いて実行委と連携し、学生主体のシンポジウムなどで若者目線や学問的視野からフェスの魅力発信に努める。

 実行委の藤森誠事務局長(52)は「今後もフェスを継続的に発展させるためには、さらに裾野を広げることが大事。今回のフェスでは、その部分が新たに動き始めた」と手応えを話している。

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