北アルプス穂高連峰と渓谷を流れる梓川。「山の日」記念全国大会の記念式典は梓川沿いの上高地(手前側)で開かれる=9日午前9時36分(本社チャーターヘリから)

北アルプス穂高連峰と渓谷を流れる梓川。「山の日」記念全国大会の記念式典は梓川沿いの上高地(手前側)で開かれる=9日午前9時36分(本社チャーターヘリから)

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「山の日」山に親しみ、感謝 全国大会10日松本で開幕

信濃毎日新聞(2016年8月10日)

 11日に初めて迎える国民の祝日「山の日」に合わせた第1回記念全国大会は10日開幕し、松本市を会場に2日間の日程で開く。「山」を対象にした祝日は世界初とされ、国際フォーラムや式典を通し、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」との制定趣旨を多くの人で共有する。記念式典を開く上高地バスターミナルでは9日、会場設営作業が進んだ。

 記念式典は11日午前9時から。9日、上空からは上高地で記念式典の準備が進む様子が見て取れ、河童橋付近には観光客の姿も目立った。今夏残雪が少ない北アルプス連峰は青空に岩稜(がんりょう)が映え、槍ケ岳や奥穂高岳などの山頂には登山者の姿もあった。

 大会実行委員会副会長で、上高地町会長の上條敏昭さん(67)は「自然に目を向け、後世に受け継いでいける大会にしたい」と意気込んだ。

 全国大会は10日午前10時、松本城公園での開会セレモニーで開幕。午後0時半から、あがたの森文化会館で国際フォーラムを開催する。

 11日の記念式典は、松本市で開幕したセイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)総監督の小澤征爾さん、英国出身の作家C・W・ニコルさん(上水内郡信濃町)、宇宙飛行士油井亀美也さん(南佐久郡川上村出身)がメッセージを寄せる。サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)の演奏や、地元小学生の「山の未来」への誓いなど、多彩な内容だ。

 午後2時半からは祝祭式典をまつもと市民芸術館で開催。松本第一高校(松本市)卒の二山治雄さんによるバレエの上演、全国大会を次期開催地に引き継ぐセレモニーもある。

 2日間を通じて上高地と松本城公園で、記念行事「信州四方山(よもやま)祭り」を開く。コンサートや山に関するブース出展などで山の魅力を発信する。

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