11日の「山の日」を前に、登山や観光で訪れた人たちでにぎわう北アルプス上高地の河童橋周辺=10日午後

11日の「山の日」を前に、登山や観光で訪れた人たちでにぎわう北アルプス上高地の河童橋周辺=10日午後

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山に親しみ考える日に きょう、初の「山の日」 上高地や松本市街地で式典

信濃毎日新聞(2016年8月11日)

 山岳県・信州は11日、初めての国民の祝日「山の日」を迎えた。松本市で10日始まった第1回「山の日」記念全国大会のうち、同市内で開いた国際フォーラムでは「山岳ユニバーサルツーリズムの推進」をテーマに議論し、誰もが楽しめる観光地づくりを進めることを確認。市内のホテルで開かれた歓迎レセプションには、11日に北アルプスの玄関口・上高地(松本市安曇)で開く記念式典に出席する皇太子さまも参加された。

 国際フォーラムでは、福祉の街づくりに詳しい秋山哲男中央大教授が「障害者も高齢者も生き生きできる山岳地域にするため、県や市町村はガイドライン(指針)などを設け、市民は障害者らを温かく迎えてほしい」と指摘。中島恵理副知事は、登山道の難易度を示す県の取り組みなどを挙げ、「山の日を機に、山から遠かった人に長野の山に触れて元気になってほしい」と述べた。

 上高地はこの日、青空が広がり、穂高連峰がはっきりと姿を現した。小梨平キャンプ場で開かれた「信州四方山(よもやま)祭り」ではヨーデルコンサートなどがあり、多くの登山者や観光客が、山々に響く歌声と雄大な景色を楽しんだ。

 全国大会は、全国山の日協議会や県、松本市、上高地町会(自治会)などでつくる実行委員会が主催。11日は午前に上高地で記念式典、午後に市街地のまつもと市民芸術館で祝祭式典が開かれる。

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