新潟県 佐渡 祭り・催し

佐渡島の魅力アートで発信 住民有志イベント企画 26日から 島外作家の作品も

新潟日報(2016年8月16日)

 佐渡島内在住の有志が、佐渡市両津地区を中心としたアートイベントを企画している。その名も「さどの島銀河芸術祭2016」。島内外の作家10人以上が集い、26日~10月10日に、作品展示やパフォーマンスを行う。

 イベントはアートディレクターの吉田モリトさん(44)=梅津=、写真家の梶井照陰さん(40)=鷲崎=らが企画した。

 沖縄県のデザイン系専門学校での指導経験があり、インスタレーション(空間芸術)を企画するなど、島外で活動してきた吉田さん。佐渡の波を捉えた写真で知られる梶井さんの創作活動を知り、2013年夏にUターン後、「一緒にイベントをしたい」と打診したという。

 昨年に実行委員会を立ち上げ、知人の作家らに参加を呼び掛けるなど準備を進めた。吉田さんは「佐渡はスポーツイベントが多く版画や伝統芸能は盛んなのに、アートイベントはなかった。作家の発表の場もつくりたかった」と今回の企画の意図を語る。

 期間中はあいぽーと佐渡=両津夷=をメーン会場に、版画家の故高橋信一さんの遺作の展示や関連イベントを開く。岩首集落では棚田の景観を生かした創作活動を行うほか、梶井さんら島内在住作家も各地で作品を展示する。

 イベント名の「銀河」は芭蕉の句「荒海や佐渡によこたふ天の河」から着想を得た。実行委員長を務める梶井さんは「島の中と外、過去と未来といった視点で、佐渡を俯瞰(ふかん)するきっかけにしてもらいたい。芸術祭で佐渡が銀河のようにきらめいてほしい」と話している。

 問い合わせはあいぽーと佐渡、0259(67)7633。

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