松本市で開催中のセイジ・オザワ松本フェスティバル（ＯＭＦ）の公式ホームページ上で、昨年を中心とした過去の公演映像の公開が始まった。チケット入手が難しい公演も多いことから、より多くの人に公演の雰囲気に触れてもらう狙い。２２日にはオーケストラ公演を生中継する恒例のスクリーンコンサートを県内外１１カ所で実施する。

　公演映像は前身のサイトウ・キネン・フェスティバル（ＳＫＦ）松本時代にも公開していたが、昨年にＯＭＦに衣替えしてからは初めて。小澤征爾総監督がタクトを振ったベートーベンの交響曲第２番や、米メトロポリタン歌劇場首席指揮者ファビオ・ルイージさん指揮の演奏などを抜粋し、臨場感を伝える。

　スクリーンコンサートは、小澤さんがベートーベンの交響曲第７番を、ルイージさんがオネゲルの交響曲第３番をそれぞれ指揮するオーケストラ公演Ａプログラムを大画面で上映する。松本市では松本城公園、中町蔵シック館、ピカデリーホールで開き、入場無料。県内ではほかに既に来場者募集を締め切ったものの、長野、上田、駒ケ根の３市でも開く。

　いずれも午後６時半から、ＳＫＦ時代からのフェスの２５年を振り返る映像を上映、７時から公演を生中継する。