フルートとキーボードの演奏に聴き入る宿泊客ら

フルートとキーボードの演奏に聴き入る宿泊客ら

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山の名曲、山小屋らしく 涸沢の音楽祭が衣替え

信濃毎日新聞(2016年8月21日)

 標高約2300メートルの北アルプス涸沢(松本市安曇)にある山小屋「涸沢ヒュッテ」で20日夜、「涸沢ミニ・コンサートの夕べ」があった。毎年夏に20年間続いた「涸沢音楽祭」を改め、演奏者の人数などの規模を縮小して再スタート。特設会場では「エーデルワイス」など山の名曲が演奏され、宿泊客ら100人余が優雅な時間を過ごした。

 音楽祭は登山愛好家らでつくる実行委員会が主催し、1996年に始まった。涸沢の夏の風物詩だったが、ヘリコプターによる楽器運搬など負担が重く、実行委員の高齢化もあって規模を縮小した。

 この日のミニ・コンサートはフルート4人、キーボード1人の5人編成。ディズニーの名曲「星に願いを」などを演奏し、観客を魅了した。山小屋の情景や県内の山が登場する曲「山小舎の灯」が始まると、口ずさむ人もいた。

 ミニ・コンサートは「山との調和」(事務局)を目指している。今回楽器の運搬はヘリを使わず演奏家が運び、楽器も優しい音色のフルートを中心に編成した。主催者で涸沢ヒュッテの山口孝社長(68)は「山に合った静かなコンサート。山小屋での一晩を楽しんで」とあいさつした。

 2人で楽しんだ東京都世田谷区の看護師蔵野敏江さん(46)と栃木県野木町のパート従業員臼井妙子さん(45)は「一体感に包まれたコンサート。山小屋らしく、とても良かった」と話した。

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