山下さん(右)の指導で練習に励む団員=大山文化会館

山下さん(右)の指導で練習に励む団員=大山文化会館

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18年度末閉館の大山文化会館へ 思い込め感謝の調べ

北日本新聞(2016年8月23日)

 富山市大山地域の合唱団おおやま(谷崎修一代表)は28日、市大山文化会館(同市上滝)で第21回演奏会「ありがとう大山文化会館」(北日本新聞社共催)を開く。2018年度末に閉館する同館での演奏会は今回が最後となる。市の補助金打ち切りに伴い、次回からはチケット収入がより多く見込める市内の大規模な別のホールで演奏会を続ける。

 合唱団は当時の大山町民文化会館の活用を目的に、1995年に発足。同館を会場に年1回、オーケストラ・アンサンブル金沢と共演する演奏会を開いてきた。

 演奏会は旧大山町時代、同館の自主文化事業で運営費は町の全額負担だったが、2005年の市町村合併後は市の補助金が減少し、今年2月の演奏会をもって打ち切られた。補助金は合併時からほぼ半減していた。

 合唱団は、同オーケストラとの演奏会は続けるものの、補助金を受けない自主公演となるため、より多くの入場料収入が必要となっていた。次回からは、これまで舞台スペースの制約で演奏できなかった大編成向けの曲にも挑戦する。

 団員41人は、指揮者の山下一史さん(東京)の指導を受け、練習に励んでいる。今回は、拠点とした同館への感謝を込め、結成時から力を入れてきた現代曲を中心に披露する。

 ソプラノの四津谷泰子さん(東京、富山市出身)と共にポール・ミーラー「スターバト・マーテル」などで歌声を響かせる。

 谷崎代表は「文化会館の思い出は、合唱団の歴史そのもの。名残惜しいが、名曲で締めくくりたい」と話した。

 演奏会は午後2時開演。入場料は一般2千円、同ペア3500円、大学生千円。小中高校生は無料。問い合わせは同合唱団、電話090(8093)7549。

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