ワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2016」は2日目の27日、南砺市園芸植物園(同市柴田屋・福野)で、重厚感漂うアフリカ音楽のステージを繰り広げ、県内外から集まった聴衆を魅了した。
内戦状態のソマリアから独立を宣言したソマリランド出身のサハラ・ハルガンさんは、祖国への思いや平和の祈りを込め、哀調を帯びた歌声を響かせた。聴衆の中に分け入って歌う場面もあり、大勢のファンが魂を揺さぶる歌声に聞き入った。
マダガスカルの「ダミリー」は速いテンポに合わせ、伸びやかな歌声を披露。トーゴとフランスの「ヴォードゥー・ゲーム」は、重厚なハーモニーで、土着宗教の神秘性を漂わせた。
28日は福野文化創造センターのステージに、市民楽団「スキヤキ・スティール・オーケストラ」、現代アルゼンチン音楽界をリードするアカ・セカ・トリオ、ベネズエラの国民的歌手、セシリア・トッドさんが出演する。問い合わせは同センター内の実行委事務局、電話0763(22)1125。北日本新聞社共催。
■ブラジル北東部の音楽「マラカトゥ」演奏者100人パレード
「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」に合わせ、ブラジル北東部の音楽「マラカトゥ」の演奏者100人近くが県内外から集結し、JR福野駅から南砺市園芸植物園までの路上でパレードをした。
マラカトゥ演奏を学ぶ恒例のワークショップはことし、市内のほか、名古屋市や兵庫、京都でも開かれた。パレードには、これらの受講者らが参加。地元の市民楽団「トゥーマラッカ」などと共に、太鼓やベル、シェーカーを打ち鳴らしながら、1キロほど練り歩いた。