瑞泉寺の彫刻を鑑賞する地球市民賞受賞団体関係者ら=南砺市井波

瑞泉寺の彫刻を鑑賞する地球市民賞受賞団体関係者ら=南砺市井波

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地域の誇り、木彫堪能 井波で国際交流基金地球市民賞ワークショップ

北日本新聞(2016年8月28日)

 独立行政法人・国際交流基金(東京)の地球市民賞を受けた文化団体が交流するワークショップが27日、南砺市で始まった。同市のいなみ国際木彫刻キャンプ実行委員会メンバーがキャンプ作品を集めた公園などを案内し、伝統の木彫文化を基盤にした新文化創造と発信の取り組みを紹介した。28日まで。北日本新聞社共催。

 地球市民賞は、地域に根差した文化を通じた国際交流活動を行う97団体に贈られてきた。南砺市では、同キャンプ、ワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」の両実行委が受賞。文化を生かしたまちづくりの模範事例と評価され、ワークショップ開催地となった。

 京都や東京、埼玉などの8団体関係者らが参加し、初日は彫刻文化が根付く井波地域中心部を見学。井波彫刻発祥の古刹(こさつ)、瑞泉寺で精巧に彫られた竜やトラ、クジャクなどを、大門川河川公園などで各国のキャンプ招待作家の作品を見て回った。

 障害者と共に田楽文化創造に取り組む茨城県のNPO法人自然生(じねんじょ)クラブの柳瀬敬施設長は「信仰と絡む芸術が生活に息づき、地域の誇りになっているからこそ、活発な国際交流ができる」と話していた。

 28日午前10時から市商工会館で開くラウンドテーブルでは「スキヤキ」の橋本正俊実行委員長、いなみ国際木彫刻キャンプの永井厳事務局長らが事例発表する。入場無料。

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