28日から運行を開始するあいの風とやま鉄道(市井正之社長)のイベント列車「とやま絵巻」が27日、富山市上赤江の同社運転管理センターで報道陣やファンクラブ会員に初公開された。車両の内外に富山の観光地や物産品を題材にした計21種類のモチーフが描かれており、各種イベントのほか定期運行にも活用する。
3両からなる旧型1編成を簡易改造した。デザインは富山市のグラフィックデザイナー、宮田裕美詠(ゆみよ)さんが担当。車体は黒を基調にズワイガニやおわらなど、計16種類の色鮮やかなモチーフを並べた。座席も刷新し、雷鳥や高岡大仏などを各所にあしらった。
この日は抽選で選ばれたファンクラブ会員約100人が見学に訪れ、記念撮影や車掌体験を楽しんだ。家族4人で参加した倉垣小4年の寺田光希さん(9)=富山市布目東町=は「いろんなモチーフがあって『これはなんだ』と当てるのが楽しい」と笑顔を見せた。
とやま絵巻は28日午後5時10分、富山発泊駅行きの列車から運行を開始する。9月18日には記念イベントも予定している。