草創期の「暮しの手帖」が並ぶ展示。色彩豊かな表紙や多彩な記事を紹介している=福井県越前市中央図書館

草創期の「暮しの手帖」が並ぶ展示。色彩豊かな表紙や多彩な記事を紹介している=福井県越前市中央図書館

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草創期の「暮しの手帖」を展示 越前市中央図書館、一部貸し出し

福井新聞(2016年8月30日)

 NHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に登場する雑誌のモデルになった「暮(くら)しの手帖(てちょう)」の草創期のバックナンバーが9月30日まで、福井県越前市中央図書館で展示されている。

 「暮しの手帖」は、終戦間もない1948年に創刊された家庭向け総合雑誌。隔月で発行、庶民の生活を豊かにするためのアイデアを提供、衣食住をテーマにした企画や独自の商品テストの記事などを掲載してきた。

 同館は、創刊号から最新号まで全号を所蔵している。会場では、草創期の26号までを、花森安治編集長が描いた色鮮やかな表紙が見えるように並べている。ドラマのエピソードを連想させる、リンゴ箱を家具代わりに使うアイデアやホットケーキの作り方の特集記事なども紹介している。21号から50号までは貸し出しもできる。

 また、同館では開館10周年にちなんで、これまでの歩みを振り返る展示も実施している。越前市の図書館の歴史は県内で最も古く、前身の谷口文庫が開設された1896年から今年で120年。町立図書館や市立図書館時代の場所や建物の様子などを地図や写真、年表で分かりやすく説明している。過去に図書館で使っていたはんこや利用カードも並べてある。10月5日まで。

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