白馬村の猿倉登山口に置かれた白馬大雪渓の通行止めを知らせる看板

白馬村の猿倉登山口に置かれた白馬大雪渓の通行止めを知らせる看板

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白馬大雪渓通行止め、宿泊キャンセルも 村など迂回ルート紹介

信濃毎日新聞(2016年9月1日)

 北アルプス白馬岳への主要登山ルートの白馬大雪渓が雪不足の影響で1日から通行止めになることが決まり、山頂付近の山小屋では、一部で宿泊予約がキャンセルになるといった影響が出始めている。白馬村観光局は「白馬岳へは別のルートからも行くことができる」とし、登山者への周知に力を入れている。

 白馬岳の山頂近くで頂上宿舎を営む村振興公社の担当者は「大雪渓を楽しみにして来るお客さんもいる。少なからず影響は出るだろう」と話す。9月に宿泊予定の登山客へ連絡を始めたところ、既に予約をキャンセルした人もいるという。

 山頂直下で白馬山荘を営む白馬館も「どの程度の影響があるか分からないが、これから予約のキャンセルが出てくるだろう」とみる。担当者は「登山道の状況や通行止め解除の見通しなど、登山者に対して丁寧に情報を伝えていきたい」とする。

 村観光局は、ホームページや会員制交流サイトで迂回(うかい)ルートを紹介している。白馬大雪渓を通るのが白馬岳への最短ルートだが、ゴンドラリフトとロープウエーを乗り継いで栂池自然園から白馬大池経由で登るルートや、猿倉登山口から白馬鑓温泉を経て白馬鑓ケ岳、杓子岳を縦走するルートもある。

 村は、大雪渓の通行止めと迂回ルートを知らせる看板を、村内の主な登山口やJR白馬駅前など11カ所に設置した。篠崎孔一・村観光課長は「万一事故が発生したら白馬全体のイメージダウンにつながりかねない。安全が確保できるまでの最善の対応だと考えている」と話した。

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